生物科学


Vol.36-40 1984―1988
Vol. 40 1988
No. 4
総説:40巻記念号について /人間的自由の進化的基礎(40巻記念号特別寄稿)/ 現代生物学をめぐって/ 保全生態学のために / 構造主義生物学の現在 /まちがい生物学/ 心身論における脳の位置づけ/ 感染を「3重の生物学」としてみること / 分子で語る痴呆症 /「野生動物医学」事始め / 八杉竜一氏訳「種の起原」の意義と若干の問題点,および現代進化学研究 /「現代」生物学雑感
No. 3
総説:河川の微生物群集 ― 細菌を中心として / 哺乳類における息子と娘に対する母親の投資 ― 理論的考察 (I) / チンパンジーのコミュニケーションを考える / 骨格筋に関する最近の研究/ S-100 タンパク質の新しい局面 ― 細胞骨格タンパク質との相互作用 / 昆虫神経ペプチド・ホルモンの生理化学 / キイロショウジョウバエにおけるパッフィング・サイクルのホルモン制御
No. 2
特集:発声器官 ― その構造,機能,および進化(日本人類学会キネシオロジー分科会第15回シンポジウム記録) 日本人類学会キネシオロジー分科会第15回シンポジウム記録 / 人類学における発声器官と言語能力の問題 / ヒトにおける発声発話機構の観測 / 霊長類のロコモーター・アダプテーションと発声器官 ― ヒトの喉頭原音生成の起原 / 筋線維構成から見た霊長類の発声器 / チンパンジーとヒトの聴覚,音声知覚,発声
総説:「道行くもの」と「かすめとるもの」 ― 鳥類群集の一考察 /増殖因子によって誘起される培養細胞の形態変化--コンピューターによる画像解析
No. 1
総説:有機物の嫌気的分解過程における細菌の生態 / 社会形質の遺伝的進化における社会選択理論 / 剣弁直翅類および無尾両生類における音声的双子種・3つ子種等 / 足跡学の用語 / 石垣島白保のサンゴ礁の魚類相 / 自然生物界から人類生物界へ ― 生物的自然の社会化と道具

Vol. 39 1987
No. 4
総説:α-フェトプロテインの遺伝子 ― その構造と発現調節 / 棲みわけをどう考えるか / CAM 型光合成とは何か?/ ラマルク再訪 / 基礎生物教育の危機
談話室:アリストテレス「生物学」を読む
No. 3
総説:細胞周期からみた発生分化のしくみ / 孤立林のダイナミクス / 野生哺乳類研究における軟部形態学の役割 / 霊長類の子殺しについての河合雅雄氏の意見について / 全自然に占める人間の位置 ― 主 - 枝系列学説の拡張の試み / 生命論への試論 / 多変量進化動態理論のネオダーウィニズムにおける位置とその将来 (II)
談話室:動機と説得の論理
No. 2
総説:植物の性表現と繁殖戦略 / 細胞性粘菌の細胞骨格研究の展開と展望 / 今西社会論序説 (IV) 完 / 平瀬作五郎伝(補遺)/ 嬰児殺しということ (II) 人類の繁殖戦略〔含 コメント,回答〕
No. 1
総説:性選択と配偶者選択 ― 理論の動向とフィールド・ワーカーの課題をめぐって / 生物進化の機構についての新しい考えの提唱 / ラマルク進化論の再評価 ― 人類学者こそラマルキストであるべきだ / 日本おかぼの干ばつ抵抗性資質 / 嬰児殺しということ (I) 人類の繁殖戦略 / 今西社会論序説 (III)

Vol. 38 1986
No. 4
総説:日本の霊長類学における社会生物学の位置と役割 / 多変量進化動態理論のネオダーウィニズムにおける位置とその将来 (I) / 種の認知概念〔付 訳者による補足〕/ 今西社会論序説(II) / 性のパラドックス (II) なぜ,ゲノムは凝結しないのか
談話室:種の交替について
No. 3
総説:ショウジョウバエの求愛行動 / 昆虫の側心体ホルモンとそのホルモン作用 / 種分化における "潮だまり効果 " ― 分断平衡説の下での仮説 / 性のパラドックス-1-なぜ,性は存在するのか?/ 暗中模索:日伯陸水共同研究事始 / 今西社会論序説 (I) / 大学院生・卒研生のための研究法雑稿 / 今西進化論の解体と再構成の試み ― 同時共有変化仮説 ―
No. 2
総説:絶滅に瀕する琉球列島のサンゴ礁生態系 / アカウキクサ (Azolla) の利用 / 神経細胞内の物質輸送についての分子論的考察 / 細胞共生進化説 (XI) 隠モナスの起原 / 今西錦司の<進化論>について(II) そのダーウィン批判を中心として / 行動生態学と戦略概念 ― 藤岡正博氏〔本誌 37巻 4号 p 207 ~ 208〕に答えて / 戦略概念の整備と遺伝的基礎 ― 粕谷英一氏の答えへのコメント /戦 後日本の生態学における進化理解の転換
談話室: ‘ESS' ということばについて
No. 1
総説:シロザケ下垂体ホルモンの遺伝子と進化的考察 / 古川竹二と血液型気質相関説 ― 学説の登場とその社会的受容を中心として / 意見分岐の根元を考える ― 河田雅圭による「種分化論批判」によせて/ 構造主義生物学と自然選択説は二者択一的か? ― 柴谷篤弘の指摘に答えて / 今西錦司の <進化論> について (I) そのダーウィン批判を中心として / 都市生態系における人間と動物の動態

Vol. 37 1985
No. 4
総説:細菌病原性の遺伝学的研究におけるモダニズム的傾向について / ショウジョウバエの学習と記憶 / 昆虫の摂食行動のモニター方法 / 魚類における子の保護 ― なぜ雄による保護のケースが多いのか?/ 進化の機構に関する諸説の検討と大進化の機構についての一仮説の提唱 / 行動の遺伝的基礎は重要か ― 粕谷論文を読んで ― /平瀬作五郎伝 (VIII)
談話室:ヒトへの外挿
No. 3
総説:カモメ類のメスーメス配偶 ― 新しい配偶システムの発見 / 自然保護区域の設計 ― 単一大保護区か複数小保護区か / 内外における野生生物保護の現代的動向 / 構造主義と入れ子説/ 本邦産ヨーロッパカブトエビ / 生物教育シリーズー (XI) ヒト学習の意義 / 2つの運命 ― チェトヴェリコーフとカムメラ (II) 完/ 丘英通先生と理論生物学 (V)
No. 2
総説:行動生態学の現状と戦略概念の発展 / 捕食者のエサ選択と適応戦略 / 進化論は進化した? ― 柴谷・今西種分化論批判 / 変形分岐分類学をめぐる諸問題 (II) 系統的体系 / 細胞の骨 (5)/ 培養系での鱗翅目昆虫の精子変態 / 2つの運命 ― チェトヴェリコーフとカムメラ (I) / 平瀬作五郎伝 (VII)
No. 1
総説:日本産カワトンボ属(均翅目:カワトンボ科)の分類と進化 / 鹿児島県上甑島貝池にみられる特異な有機物生産 / 変形分岐分類学をめぐる諸問題 (I) 分岐図と最節約原理 / 今西錦司<種社会論>によせて ― 今西錦司における自然認識の方法その一考察として / 器官形成物質と植物ホルモン
談話室:高校生物教育の回生を求めて

書評:
Vol. 36 1984
No. 4
総説:バクテリアと動物プランクトン ― その代謝・生理特性から湖の有機物代謝への寄与を考える / 池田嘉平とトゲウオ ― とくに山形県に生息するイバラトミヨの特殊型について / 丘英通先生と理論生物学 (IV) / 我国において刊行された発生学書について (II) 発生学書の特徴および傾向 / ネオテニーということ (II) 現代進化論の弱点を補うために / 平瀬作五郎伝 /「今西進化論」論 ― 生物界の起原と発展 (II)/ 植物の呼吸についての初期の研究
No. 3
総説:植物根細胞に対する60Hz波照射効果 / 種分化を通して見た「適応戦略」/ 細胞の骨 (IV)/ 丘英通先生と理論生物学 (III) / 我国において刊行された発生学書について (I) 発生学関係刊行図書リスト / ネオテニーということ (I) 現代進化論の弱点を補うために / 平瀬作五郎伝 (V)/「今西進化論」論 ― 生物界の起原と発展 (I)
紹介:中国『生物学通報』
No. 2
総説:細胞の骨 (III) / パイオニア・ニューロンとは何か?(II)/「固定空気の変成から炭酸ガスの分解へ」 ― 光合成研究史 (III) /丘英通先生と理論生物学 (II)/今西セミナー「自然学の会」からの報告 / 生物学分野分類試案 / 平瀬作五郎伝 (IV)
談話室:バロ・コロラド島紀行 (II)
話題 :「現代日本の教育改革」について / 核戦争・核兵器についての決議 /イタリア生化学会全国委員会声明
No. 1
総説:パイオニア・ニューロンとは何か?--バッタの発生神経生物学-1-
特集:ホミニゼーション 社会生物学と進化理論 /生命の基本法則からみたヒトの進化 / ウイルスからみた霊長類の進化とホミニゼーション / 分子進化からみたホミニゼーション--ヒトおよび類人猿の系統と進化 / 丘英通先生と理論生物学 (I) /平瀬作五郎伝 (III) /桑田義備とその周辺と私 (IV) 生命哲学の形成
談話室:バロ・コロラド島紀行 (I)

書評: