生物科学


Vol.31-35 1979―1983
Vol. 35 1983
No. 4
総説:タンパク質の寿命 / 昆虫の卵形成と胚発生を支えるタンパク質 ― 雄体内で発育させた卵での実験から / 柴谷氏の指摘に答え て/ 環境の変化に伴う動物進化の過程 (2) /
「植物による脱フロギストン空気生産への固定空気の関与」 ― 光合成研究史 (II)
生物教育シリーズ XV:生物学教育の危機的現状 (II) 再建のための検討素材的 一 私見
総説:生命の目標と人類の使命 (II)
談話室:医学における環境論 ― 新たな健康体制を求めて
話題:減数分裂の起源/佐藤七郎
書評:『私にとって科学とは何か』
No. 3
総説:環境の変化に伴う動物進化の過程 (I) / 細胞の骨 (II) / 生命の目標と人類の使命 (I) / 進化についての大谷剛論文を読んで
生物教育シリーズXV:生物学教育の危機的現状 (I) 再建のための検討素材的 一 私見
総説:平瀬作五郎伝 (II) /桑田義備とその周辺と私 (III)「ミトーシスの模型造り」
書評:『からだの百科』
話題:日本動物行動学会設立大会 ― 裏方の記
談話室:生物の系統分類に暗い学生とその背景
No. 2
総説:細胞の骨 (I) / シンクソース関係のかなめ ― 植物の転送細胞 / バイペダリズムの起源を考える ― ロコモーションの生機構学的解析から / カール・ポパーの進化論 / 日本産ミミズの生態的分布 / 平瀬作五郎伝 (II) / 桑田義備とその周辺と私 (II)「ミトーシスの模型造り」
談話室:アリの毒針談義
No. 1
総説:植物におけるヌクレオチドの生合成 /「植物による空気浄化への光の関与」 ― 光合成研究史 (I) / ロバート・フックの「ミクログラフィア」/ 四足歩行の生理 / 分子レベルからみたヒトとチンパンジーの系統分岐 / ホミニゼーション研究会の流れ /BCW 情報 1979 ~ 1980 / ヒトの子どもの自然における位置 ― ポルトマンによるとみられるいわゆる特別未熟説批判

Vol. 34 1982
No. 4
総説:社会性昆虫における行動の変異と進化 ― 伊藤嘉昭 "アシナガバチとサル ― 社会生物学における一 見異常な行動の意義" によせて / アンケート調査によるツシマジカの分布 / 細胞共生進化説 (10) ミドリムシの起原 / 屈光刺激伝達の発見 / ダーウィン死去 100年の記念討論会に出席して ― 生物学における新しい地殻変動
生物教育シリーズ XIV:進化の授業を行なって
R. E. Leakey, R. Lewin共著 (1980) 岩本充雄訳「オリジン」,平凡社(1981) 寺田和夫訳「ヒトはどうして人間になったか」岩波書店の2著について / BCW 情報 1975 ~ 1979 / 東大 BCW 研究会
談話室:種は重要な単位か?―「川の魚たちの歴史」を読んで / 生物学を外側から眺めること
No. 3
総説:自然選択,突然変異および交叉,三者の生態系における様相 / 狭山丘陵におけるカンアオイの分布とその地史的成因 / 共生的チッソ固定の育種上の 2~3 の寄与 / アシナガバチとサル--社会生物学における一見異常な行動の意義 (II) /「科学ゼミナール」― その歴史と意義 ―/ 地域自然史教育論序説 / 細胞共生進化説 (IV)アカシオウズムシのなぞ
談話室:自然科学教育写真考
No. 2
総説:表面寄生微生物 ― 生体内微環境としての細胞表面をめぐって / 葉温 ― そのダイナミックスについて / 魚類の河川陸封における二つの道 ― ヘテロクニーとr-K選択説から考察 / アシナガバチとサル--社会生物学における一見異常な行動の意義 (I) /自律神経系の解釈について / ホルモンと相関担体 / 細胞共生進化説-8-原始プラスチドの祖 / 公開臨海実習 ― 海洋生物学教育の新たな試み
No. 1
総説:生物種数-地域面積関係 ― 植生学の立場から / 社会性昆虫はなぜ進化したか ― 理論的動向の批判的展望 (II) / 感情と痛みの解釈について
特集:尾瀬総合調査 (II) 尾瀬ケ原における池溏水質の生態学的研究 / 尾瀬ケ原の地球化学 / 尾瀬ケ原盆地の成因と湿原の発達
総説:薄層 (pellicle) 粒子数測定法 / スマトラ,ケリンチ山の植生調査 ― 熱帯の森林帯試論

Vol. 33 1981
No. 4
特集:尾瀬総合調査 (I) 尾瀬地方の高等植物フロラ / 尾瀬ケ原の池溏地図と水生植物の分布 / 尾瀬ケ原の動物相 / 尾瀬ケ原の菌類 / 尾瀬ケ原池溏の動物プランクトンおよび底生動物 / 尾瀬ケ原における窒素固定 / 高層湿原中心部の微地形とミズゴゲ類の分布 / 尾瀬ケ原の植物生態学的研究 ― 特に植物群落の分布を中心として
総説:社会性昆虫はなぜ進化したか ― 理論的動向の批判的展望 (I)
生物教育シリーズ XIII:T. H. Huxley の生物教育論
No. 3
総説:マイコプラズマ ― 病原微生物の立場から / 淡水カジカの生活史の適応と進化 / T. JERMY 博士の「追随進化説」 ― 昆虫と寄主植物との関係 / 食細胞内殺菌機序に抵抗するエルシニア属細菌ウイルレンス因子 (II) / ヨーロッパカブトエビ Triops concriformis (BOSC) の性と生殖について
談話室:桑田義備とその周辺と私
No. 2
総説:血縁選択説から見たアブラムシの生活史 / 幻の正統派? ― 大谷氏の書評に添えて / ゾウリムシの ATP 含有量
特集:ホミニゼーション 霊長類の咀嚼器官の系統比較研究 ― 顎運動制御機構を中心として / ゲラダヒヒとニホンザルの採食生態 ― 栄養・エネルギーのとりこみを中心にして / マレー半島狩猟採集民の食生態 / ドリオピテクス類について
総説:細胞共生進化説 (VII) 原始ミトコンドリアの祖
談話室:1980 年冷害に日本農業を想う
論点:ドーキンス「生物=生存機械論」をめぐって
No. 1
総説:痘瘡根絶と痘瘡関連ウィルス / 極相林の維持機構 ― ギャップダイナミクスの視点から / 植物感染における過敏感細胞死の生理学 ― 感染拒絶の基本現象として / 食細胞内殺菌機序に抵抗するエルシニア属細菌ウイルレンス因子 (I) / 生物体における数 / 花粉の研究 (III)
生物教育シリーズ XII:大学教養課程における生物学教育 ― とくに実験についての調査研究
談話室:内蒙古を訪れて(談話室)

Vol. 32 1980
No. 4
総説:Non-Spiring 介在ニューロンとは何か?/ 転位をおこなうショウジョウバエの遺伝子 ― その発ガンとの関連について / 屈光刺激から相関担体へ ― 生長調節物質概念の形成過程
特集:生物教育 小学校生物教育はいかにあるべきか / 学習指導要領と中学校生物教育の問題点 / 生物学教育改造のための一つの提案 / 教養部における生物学教育の問題点 ― 弘前大学の例
総説:花粉の研究 (II) / 細胞共生進化説 (VI) Pelomyxaと共生細菌
No. 3
総説:動植物進化の接触面における生化学的点描 / 内田の刺痕の謎と BUFFON の針の問題 / アブラムシのゴール間移動と HAMILTON ― MAY の分散モデル / 大脳皮質から単離したシナプス小胞の相互間作用 / 細胞共生進化説-5-個別創造説の復活か?
生物教育シリーズ XI:臨海実習の現状とその改善へ向けての一試案
談話室:追悼 オパーリン博士
No. 2
総説:花粉の研究 (I) / d/w~1則は数理モデルで証明されたか ― 種間競争理論の話題から / 反復投与によって変わる薬物効果と環境 / 菌類におけるエチレン生成について / 今西錦司氏における「生物の世界」/ 細胞共生進化説 (IV) 多元共生説,クリプトチアノーム説,プラスミド説
談話室:Biological Science 談話会
No. 1
総説:我が国の牧野におけるマダニの生態 / 生物群集の複雑性と安定性 / 胚軸の生長帯における吸引中心 (elongation sink) の電気生理学的構造 ― H+- ポンプの役割について / ヒマラヤの上昇とモンスーン気候の成立第三紀から第四紀にいたる気候体制の変化について / 生態学のパラドックス

書評:
Vol. 31 1979
No. 4
特集:ホミニゼーション ホミニゼーション研究の現代的意義 / オーストラリアに直立猿人がいた可能性 ― 生物地理学的考察 / アフリカの化石人類展望 / 猿人化石の評価 / 東アフリカの初期旧石器文化 ― 最近の研究成果から / ホミニゼーション研究会の歴史
総説:植生学における多様性概念 ― 展望と課題 / 現代的な科学論と Goethe / 細胞共生進化説 (III) 共生説への反対論と賛成論の高揚
談話室:国際稲研究所からの便り
No. 3
総説:ラン藻の窒素固定 / 微細藻類の走光性 ― ボルボックスを中心にして / 植物 - 動物の協同進化の諸場面 / 細胞共生進化説 (II) 共生説への賛成論と反対論
談話室:ガラパゴス諸島 ― ダーウィン生物学研究所に滞在して / サル胎盤性性腺刺激ホルモン (mCG) をめぐって / アメリカの植物の種分化研究の発生地をたずねて
生物教育シリーズ X:高等学校新学習指導要領と生物教育
No. 2
総説:インターフェロン研究の現状と課題 / 鳥のクラッチサイズは何できまるか / 茎葉の分化・生長とデンプン顆粒 / 細胞共生進化説 (1) 細胞内共生説の提唱 / カモシカ・シカ・ヒグマ・シキノワグマ・ニホンザル・イノシシの全国的生息分布ならびに被害分布
No. 1
総説:非荳科植物による共生的空中窒素固定 / 食物連鎖における微量物質の濃縮に関するシステム的考察 / 接木活着の機構 / 高等植物における成長と呼吸との量的関係について ― 批判的総説 / 多摩丘陵東部におけるカンアオイ属の分布 / シークェンシャル機械としての人間の特色
生物教育シリーズ IX:大学一般生物学教育にかんする大学教員の意見
談話室:ノーベル医学賞受賞者 Werner ARBER 教授と制限酵素

書評: