生物科学


Vol.6-10 1954―1958
Vol. 10 1958
No. 4
総説:Chemical Systematics への諸問題 (I) /蛋白質生合成の研究における方法の批判 /心理学の基本問題 /イチョウの変異性並びに分類学的考察 /茄子の栄養雑種をめぐる問題 /微細複対立遺伝子系の中からホモ接合体を固定する理論 (I)
談話室:レペシンスカヤの細胞起源説のその後
書評
No. 3
総説:ナイアシンの植物生理 / 蚕の眠性と化性との生理相関 / 哺乳動物胎児における内分泌腺の機能 / 原型としての極性 / 平和か原子戦か
講座:ウイルス (IV) リケッチア
新刊紹介:『ミトコンドリアとその他の細胞質構造 』
書評
No. 2
総説:蛋白質の化学構造と生物活性の関係 / 貯穀害虫の起源とその害虫化 / 植物の相的発育 / 実験科学としての生態学
講座:ウイルス (III) 植物ウイルス
談話室:学生サークル活動の一例 ― 関東生物学科学生懇談会(生懇)
書評
No. 1
総説:高等植物における器官の離脱について / 形態分化と生理的支配 / 大発生のいろいろな段階における昆虫の死亡率 / 大きさの遺伝と生長物質 / 植物体内における微量元素の生理作用と農業実践上の意義
講座:ウイルス (II) 動物ウイルス
談話室:最近のソビエト生物学の動向 / ビオヒミヤのバッハ記念号によせて
書評
特集号:生物の生活をめぐる諸問題
まえがき:適応概念の変化と植物生態学
I 変異の問題 変異と物質代謝 / 腸型を中心にみた淡水魚の変異
II 文化の問題 ニホンザルのカルチュア / 昆虫における行動様式の伝わり方 / 文化の問題に関する討論
III 群集の問題 蚊の生態学的研究に基く考察 / アブラムシ個体群とその天敵 / 放牧地における家畜の行動 / 植物群落の生活とその研究方法 / 群集の問題に関する討論
IV 綜合討論: 生物学と生物の生活
V 自由集会をめぐつて
第10回生物科学シンポシウムについて

Vol. 9 1957
No. 4
総説:ミトコンドリアの生化学 / 筋収縮の理論 /BAP と EGI ― Oxford の動物生態学研究所 (2)
講座:ウイルス (I) バクテリオファージのはなし
講座:ミトコンドリアの研究 -(III) 昆虫のミトコンドリアと酵素
紹介:地球上における生命の起源に関するシンポシウム / 京大の生物入試問題について
談話室:生物学と生物教育 / 科学史の構成について
書評:R. ヒル・C. P. ウィッティンガム著『光合成』『自然科学槪論 第1巻』
第9回 国際植物学会事務局よりの連絡
第10回 生物科学シンポシウムについて
No. 3
巻頭言:国際酵素化学会議 ― 曲折と意義 ― / 国際酵素化学会議特集について
特集論文:硝酸代謝系の研究 / 蛋白質および酵素生成の機構 /酵素と産業 / Group Transfer
総説:水産資源生物の漁獲高にみられる周期性について/ 牧野富太郎のオ坊チャン性 ― 民衆的と見られるものの秘密は? / BAP と EGI -- Oxford の動物生態学研究所 - 1 -
学会記事:生化学の研究と教育のためのシンポシウム
書評:『Annual Review of Entomology I, II』/ クレトヴィッチ 著『植物生化学, I, II』
No. 2
須田正己氏の動的平衡論批判および “理論生物学・動的平衡論” 以来のわたしのなやみについて
総説:農業面からみた植物競争についての最近の問題点 / 経口感染による寄生虫の感染現象の生物学的解析 ― 肺吸虫感染のメカニズムを中心として ― / 極性の本質について/ 第9回 生物科学シンポシウム “生物の生活をめぐる諸問題” プログラム / スダシイ群団を尺度とした植物社会の周期性について / 温度と体の大きさについての種分化 / 昆虫類の栄養要求と人工飼料
紹介:二つの国際シンポシウム
談話室:中国見たまま / 講座制と分類学の振興に疑問あり
書評:『生態学の基礎』『入門生物学』『実驗免疫化学』『三河馬調査報吿』
No. 1
第9回生物科学シンポシウムについて― その準備の報告 (II)
総説:植物気候とその問題点 / 筋肉の構造蛋白質とその反応,とくに Actomyosin - ATP 系について / 極性軸の人為的支配 / 植物群落における物質生産の研究
講座:ミトコンドリヤの研究 (II) 微生物の細胞質構造 ― 特に呼吸酵素系に関連して
西ヨーロッパの旅から
書評:ハーデイン著『生物学 I, II』
特集号 形態と物質と機能
巻頭言
I 形態と機能 防禦酵素法で検定したウニ・メダカの胚発生過程における蛋白質の変化 / 生体色素の発現およびその抑制機構に関する研究 (I) / 視細胞の光受容 / 筋の機能と代謝との関係についての比較生化学的検討 / 綜合討論/ 植物細胞における神経的機能 /インゲンの形態形成とオーキシン処理効果 / コムギ胚の初期発生/Bacillus cereus の呼吸酵素系 / 酵母菌のW変異について/ 綜合討論
II 感染と抵抗の生理・生化学 植物の病害抵抗性の細胞学的・生化学的機作 / 細菌 Protoplast の生理的活性 / Salmonella の比較生化学 / 微生物細胞の発育に関する研究 / ウィルスと宿主細胞との相関 / リフトバレー熱ウイルスの感染をうけたマウス肝の構造と機能の変化 / エクトロメリヤウイルス感染をうけた孵化鶏卵漿尿膜の代謝と形態
III 綜合討論

Vol. 8 1956
No. 4
私の主張:講座制と分類学の振興
総説:胞子の極性と分化 / 物質代謝系の進化について / アサクサノリ細胞の変形現象 / 遺伝学の動向 / ミツバチの栄養交雑
座談会:ルイセンコ学説をめぐつて
講座:ミトコンドリヤの研究 (I) 主として植物の場合
談話室:国際遺伝学会の印象
書評:『生態学の諸問題』『動物の生態学』『生物と無生物の間』
No. 3
巻頭言:日本学術会議によせて
総説:栽培薬用植物の育種 / コアセルヴェート / カエル胚子細胞の増殖と卵黄球の役割 / 生態遷移の量的把握と共同体概念の検討 / ソヴェトにおける施肥理論をめぐる論争 / 植物の土壌栄養と畑施肥 / 植物栄養と施肥
談話室:生物学は変革期にあるか ― バナール「歴史における科学」をめぐつて ―
書評:『ソ連科学アカデミー原子力平和利用会議報告論文集(生物学部会)』『進化 ― その必然と偶然』
記事:高等植物の生理についての自由集会 / 第8回生物科学シンポシウム終る
No. 2
総説:細菌の感染現象の生化学的解析 / 生命の物理的解釈の限界と生命の起源 / 生物学と記号論理学 (II) /Ergates 属(カミキリムシ科)の種間の系統および分布について / 生殖および世代交番の解釈 / 動物系統の "種" より上のカテゴリーの生化学的特徴
談話室:大学院学生の研究生活 ― 名大生物学教室の場合 / 近ごろ考えていること
書評:『人の進化―北京猿人の役割』『人間はどこまで機械か』『生命の起源と生化学』『癌』
第8回生物科学シンポシウム「形態と物質と機能」プログラム
No. 1
巻頭言:生物科学シンポシウムに向つて
総説:同種植物個体間の競争現象 / 魚類分類形質の生物測定学的取り扱い / Lwoff を中心として発展した溶原性の研究 / ベルグ氏と私 ― 附ベルグ氏略伝 ― / 生存競争をめぐる諸問題 ( III) /生物学と記号論理学 (I)
談話室:遺伝の原形質説について / 浦安海岸のカニの生態研究会 / 科学研究費の問題
書評:『The Energetics of Development. A Study of Metabolism in the Frog Embryo』『生物物理化学』
特集号 生体と環境の相互連関
まえがき
I. 酵素系の変動 問題の展望 / 好気性菌 Azotobacter に於ける分子状水素代謝系の問題 / 好気性有芽胞菌の発育段階 / 酵素能の変動に及ぼす温度その他の影響 / 温度発育段階の生理学的研究 / I の討論
II. 代謝の変化 問題の展望 /イネとイモチ病 / 植物胚の発育にともなう細胞構造の変化 / 葉の生長の生理 /反射性痙攣について / II の討論
III. 個体間の連関 問題の展望 / 昆虫における相変異現象 / ムギのアブラムシ類のすみわけ機構に関する考察 / 高等植物の種內競争 / ニホンザルの自然社会における順位関係 / 個体の分布と環境 / 貯殻害虫にみられる相変異と “害虫化” / III の討論
IV. 環境と生活 問題の展望 / 種內変異と集団の適応 / 北海道における林木鼠害とその防除 / 內湾における魚類の発育段階と生活場所 / 週期行動についての問題点 /ノヂギクの変異 / IVの討論
綜合討論

Vol. 7 1955
No. 4
巻頭言:日本生化学会の発展
総説:実験畸態学とホルモン生理 / 植物の細胞分化を眺めて / 動物組織の合成培地 / 略伝「 Warburg と Meyerhof 」 / 細胞化学の仕事師 / 生存競争をめぐる諸問題 (II) / わが国の生物教育に関する二,三の反省 / 植物の光合成と収量増加の二・三の方法について / 大阪における放射線影響国際学術懇談会
書評:『発生生理学への道』『微生物とともに』
資料:ソヴェト科学アカデミー報告(1954年)生物学関係テーマ紹介
学会記事その他:来年度生物科学シンポシウムについて
特集號「遺傳學の問題點」
巻頭言:特集號「遺傳學の問題點」の發行にあたつて
総説:遺傳現象と酵素系 / 核酸と遺伝 / ヘテローシスの理論 / 獲得形質の遺傳的同化 / キクイモとヒマワリの接木に関する諸問題 / 植物の遠隔榮養交雑 / 胚移植後のコムギとライムギとの交雑 /メンデリズム批判
談話室:國際遺傳學會議に望む
書評:『一般遺傳學』
No. 3
総説:水稲生育経過の榮養生理學 / 穀物(小麦)貯蔵中におけるアミラーゼ力に關する一知見 / 微生物の榮養と代謝生理學 / 生存競争をめぐる諸問題 (I) / パントテン酸の生觸媒的特性 /放射線影響國際學術懇談會の成果
談話室:山河ことなれど ― 英國の科學・その他 ― / メルボルンのイチョウの葉をみる
書評:『癌の知識』『植物生化學』『植物生理化學』『植物の無機榮養』『放射線と生細胞』『生態と進化』『Phylogeny and Morphogenesis』
學會記事:第7回生物科學シンポシウムについて / 民主主義科學協會の出版物 / 生物物理懇談會について
No. 2
卷頭言:醫學と生物學
総説:放射能と生物 / 腦組織の機能的代謝パターン / 誘導変異より見た藥物耐性 / 𡉹會性昆蟲の基本的特性 / 生物學における環境観とその評價 / ソヴェトにおける動物の榮養交雜研究の進展 / 昆蟲の変態ホルモンの結晶化
談話室:世界科學者連盟と科學者憲章をめぐつて(討論會)
書評:『ソヴェト土壤學入門』『高崎山のサル』『パヴロフ―その生涯と業績』『General Virology』
學會記事その他:原子力の𡉹會的意義に關する國際科學者會議のよびかけについて/ 北海道ミチューリン會第2囘大會から / 第7回生物科學シンポシウムを開催するに当つて
No. 1
卷頭言
総説:高等植物器官の電戟感應現象について / 桑學の萌芽 - 桑栽培の特異性の問題を中心として / 燐酸サイクルの學学効果 / 生筋の収縮とエネルギー転換 / 禾本科植物の胚の核蛋白質と核酸に対する春化處理の作用 / 昆虫變態の内分泌支配 / 動物の高次神経活動における遺傳について / ソヴェトの遺傳・育種學界を視察して
談話室:ミチューリン運動と科學者 ― 6巻2号の鈴木直治氏の書評について/ 朝日氏の批判に答える/ カイザー・ヴィルヘルム硏究所 / 傍目八目/ 日本ミチューリン會第二回全國大會に參加して / 敎師からの生物學者へのよびかけ
資料:再び我々の白血球數について
書評:『ダーウィニズムの基礎』『比較生化學入門』『魂の謎をたずねて』『The Physiology of Insect Metamorphosis』『植物に關する學説の基礎』
學會記事その他:原水爆實驗の被害調査の發表禁止について / 日本遺傳學會第26回大會 / 民主主義科學者協會發行の出版物 / 民科生物學部會の活動狀況/ / “遺傳學” に關する誌上シンポシウムについて
特集號 發生
まえがき
T. H. Morgan の發生學と機械論 / 内胚葉性器官域の調整能 / 實驗發生學における比較について / Self - differentiation について /「場」と誘導 / 兩棲類胚の生化学學パターンについて /いわゆる「誘導物質」について / 分化の化学發生學的解析の方向 / 胚組織代謝の一斷面 / 雌雄性分化の諸問題/細胞發生學 (Cyts - Embryology) の諸問題 / 日本に於けるウニ卵研究の展望
ヤロビザチアの問題:植物の発生とヤロビザチア / ヤロビ處理したダイズ・アズキにおける形態的變化と收量について
高等植物幼胚の軸性器官における生長現象:生長の原形質蛋白增殖物的要素・PPパターン / 生長の壁物質增殖的要素・CWパターン / 生理的勾配と代謝型式
短日植物の日長反應/ 生長素の作用について
綜合討論

書評:
Vol. 6 1954
No. 4
総説:生筋の収縮とエネルギー転換 / 黄變米 ( Penicillium toxicarium M. ) について / 個体群生態學の立場からみた住家性鼠類の亜種 / 農民の蛔蟲感染-その生態學的考察 / 脳の機能生化学とパブロフの方法論 / 昆蟲生態學における休眠の役割
資料:水爆實驗と白血球數
談話室:應用生態學のありかた
質疑應答
書評 :『Questions Scientifiques. II Biologie』
No. 3
総説:昆蟲の筋肉の ATP - ATPアーゼ系 / 漁業生產と生態學 / 生物集團の分布型研究の發展と其の問題點 /腫瘍とウィルス (II) / 自己運動について/ パヴロフ學説とその發展 / Penicillin 生體合成に關する最近の問題
短報:Quetelet 法則の成立についての一考察
談話室 :共同硏究について / 生物學と物理學のていけいについて
資料:試藥によるヤロビ段階終了の檢定法
書評: 『後氷期の世界』
No. 2
聲明:原水爆問題についての私達の態度
総説:魚類腦の形態と機能 / 褐藻植物の體形 / 發生學についての一私見 / 腫瘍とウィルス (I) / 稻熱病菌の毒素に關する生化學的研究
學會展望:動物の感覺生理學における諸問題 / ソヴェトにおける古生物學論爭
談話室:日本のミチューリン學派とその農法について /ヤロビ運動の問題點 ― 科學と農民運動
短報:カイコにおける真皮の傷の回復
書評
民科生物學部會の活動狀況
No. 1
総説:結核菌のリポイド / 硫酸還元菌の研究 / 體制化ということ-生理學的試驗 / 生物集團におけるサンプリングと等比級數法則 / 細胞學の一進路 / ウイルスの本性とその起源について
抄録:現在の文獻におけるウイルスの分類 / ウイルスの系統發生學的分類について / ウイルスの本性について
談話室:一腦神經學徒の反省
短報:家蠶膿病ウイルスの增殖樣式
資料:生物學史の近況 / ソバの榮養雜種
書評:『民科編集「理論」5月號』

書評: